22 4月 2025 - 20:49
Source: Parstoday
次期ローマ教皇はアフリカ出身者か、それともアジア出身者か?

ローマ教皇フランシスコの死去に伴い、バチカンにあるローマ法王庁は教皇選挙「コンクラーベ」を実施することになりました。後任となる次期教皇はアフリカ出身者でしょうか、それともアジア出身者でしょうか?

  世界のカトリック教会の指導者 であるフランシスコ教皇が88歳で逝去したことを受け、その後任者が誰か取り沙汰されています。

バチカンは21日、フランシスコ教皇が呼吸器感染症で入院後に亡くなったと発表した。フランシスコ教皇は本名ホルヘ・マリオ・ベルゴリオとしてアルゼンチンに生まれ、2013年に中南米出身者として初めてローマ教皇に就任しました。

後任者の選出は、80歳未満の枢機卿138人(うち110人はフランシスコ教皇により任命)で構成される枢機卿団が実施します。この手続きは前教皇の死後2~3週間後に始まり、システィーナ礼拝堂で秘密投票が行われます。なお、候補者は洗礼を受けたカトリック教徒の男性でなければならず、枢機卿の中から選ばれるのが普通です。

フランシスコ教皇によって任命された枢機卿が多様な民族・国籍であることから、史上初めてアフリカまたはアジアから教皇が選出される可能性が高まっています。アフリカからは、正義と平和評議会で奉仕したガーナのピーター・タークソン枢機卿および、コンゴ民主共和国のフリドリン・アンボンゴ枢機卿が、平和への努力を理由に著名な候補者として選ばれています。両者とも保守派であり、それぞれ自国で影響力を持ってきました。

アジアからは、フィリピン出身のルイス・タグレ枢機卿がフランシスコ教皇の開放的で包容的な立場を支持・実践し、また社会正義を強調している点でフランシスコ教皇と類似しているため、アジア人初の教皇になる可能性が高いとされています。一方、欧州出身者では、教会の統一を重視するハンガリーのペテル・エルデ枢機卿(72)と、バチカンの有力外交官であるピエトロ・パロリン枢機卿(70)が主要候補となっています。特に穏健、順当な選択肢としては、パロリン氏が、イタリア人以外の教皇が3人続いた後の久しぶりのイタリア人教皇となる可能性が指摘されています。加えて、イタリアのマテオ・ズッピ枢機卿(69)、そして地中海に浮かぶマルタ島出身のマリオ・グレック枢機卿(68)もフランシスコ教皇と親しいことから候補とみられています。

故フランシスコ教皇は質素な人柄、貧困者への支援、教会による性的虐待などの問題への取り組みで知られており、枢機卿の多様性は教会の普遍化という彼の目標を反映していました。次期教皇の選出は、この役職の精神的、政治的影響力からしてカトリック教徒にとってのみならず、世界にとっても重要なものです。

バチカンは、葬儀とコンクラーベの詳細を近日中にも発表する見込みです。

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